足場の控えとは?壁つなぎが使用できない場所で足場を安定させる

足場の意味

建設現場にとって一般的な用語ではある「控え」ですが、
意外と知らない人も多いのではないでしょうか。
足場を立てたときに横方向から力が入る場合、控えのような補強がないと
転倒や倒壊などの危険性が出て来てしまいます。
控えとはどのようなものなのか、わかりやすく解説していきたいと思います。

埼玉の足場

足場の控えとは

足場の倒壊防止措置として利用するのが“控え”です。
実際に建設現場の足場の組み立てで、経験の少ない職人さんが
控えをつけるタイミングを知らずに事故が起きてしまう事例も出ています。
足場はとても不安定なものになり、横から強い衝撃を受けると
転倒してしまうリスクもあります。
足場のリスクを減らすために、労働安全衛生法によって
一側足場や、本足場、もしくは張り出し足場などは壁つなぎもしくは
控えを設けるように定められています。控えをつけることによって
足場の倒壊を防いで支柱の外側に補強する目的で使っています。
控えと書いて「やらず」と呼びます。

控えを正しく使うために決められた基準があります。
5.5m以内に設置すること、また、単管パイプを用いながら
支柱緊結にしてもう一つ銅製杭を使って締めていきます。
このときの角度は60度~75度を意識すること、水平材を控えとして使用し設置します。

どんなときに控えを使うのかというと、壁つなぎが使えないときに
設置する場合がほとんどです。
これは火打と同じ考え方になり、取り付けが難しいからといって
安全性を損なうわけにはいきません。風などの影響を受けずに揺れを防ぐために
控えを設置するのが一般的です。高い場所で作業を行うからこそ
どんなにベテランが作った足場であっても、リスクがゼロになるわけではありません。
足場は常に危険性があると認識する必要があります。

足場の控えの付け方のポイント

足場工事

足場の控えはどこに付けるのかが大きなポイントになります。
支柱と踏板が交点付近に設置することが、最も効果的な方法だと言われています。
あまりに低い位置で接地してしまうと
上部にまで控えの効果が期待できなくなってしまいます。
高すぎる位置は力の相乗効果が期待できず、補強といえない状況になってしまいます。
控えはとても使いやすく優れたアイテムですが
使い方次第ではその効果が期待できなくなってしまうのです。

壁つなぎが使用できない場所に控えを使うことが多いからこそ
よりしっかりと固定して転倒を防ぐことも大切です。
控えの設置についても、熟知していない職人さんもおり
足場の危険性を高めてしまっています。どんなときでも
万が一に備えることが大切です。

ただし控えには1構面の制限がないため、広い範囲のときに
特に優れた効果が期待できます。集合住宅の足場を作るときなど
控えを使うと作業効率も高くなり無駄がありません。
ただし高さについては控えだけでは弱い部分もあるので
他のアイテムと合わせてそれぞれの補強効果について
正しく使うことも重要です。

控えと同様な効果が期待できるアウトリガーもありますが
敷地のある程度の余裕がないと設置すら厳しいこともあります。
控えのほうはいいのか、またジャッキスペースやアウトリガーなど
最適な方法を選ぶようにしてくださいね。

まとめ

場の控えは壁つなぎが使用できない場所で
足場を安定させるためにも重要なものです。
足場は高さがあるものほど危険が伴いますし
何が原因で転倒するかはわかりません。
もしものときを考えて、控えをつけておくだけでも事故を防ぐことができます。
もちろん、正しい使い方ができてこそ、高い意味を持つものになりますので
控えについても正しい知識を持つこと、知識や技術を高めることも必要です。

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