足場工事で使う「ウィンチ」を知っていますか。足場などの建設工事は
専門用語も多いのでどんな用途で使うものなのか
種類や使い方などわからないこともたくさんあるのではないでしょうか。
なかでも足場には必ず必要となるウィンチとはどのようなものなのか
わかりやすく解説していきたいと思います。
足場のウィンチとは
足場で使われるウィンチとは、作業に必要な重い荷物を上下に移動させるときや
横に引くときに使う「機械装置」のことです。引っ張る力を使って
人間は運ぶよりも安全に効率的に作業を行うものになります。
別名「巻き上げ機」などと呼ばれることもあります。足場によっては
高所での作業が必要になるものも珍しくありません。
すべての必要な資材を持って上がれたらいいのですが、スペース的にも難しい問題もあります。
資材を持って上に上がり、また下に降りてくる行程も何度も行っていれば職人さんの負担になりかねません。
特に高い足場ほど危険性は増しますし、上下で疲れていては落下の危険性を高めることにもなります。
こんな高所作業を必要とする足場だからこそ、もともとの作業に変わって安定性の高い機材を
用いて作業を行うようにしたのが「ウィンチ」になるのです。
ウィンチは、ロープもしくはチェーンを使って荷物の上げ下げなどの作業を行います。
足場のウィンチは設置方法も簡単なので、どこの現場でも使いやすい良さがあります。
強度のある床に、アンカーボトルなどを使って固定して使用します。
ただし平坦でないと危険性が高くなりますので、くれぐれも気を付けてください。
安定していない地面などは、機械の故障の原因になることもあります。
平坦以外の場所で使用するときは、安定性のある板を使うなど事前に
補強したうえで調整し使用するようにしてください。
足場のウィンチにはどんな種類があるの?
足場のウィンチといってもさまざまな種類があります。
値段も差があり40万円程度で購入できるものもあれば、100万円を超える機械もあります。
どんな機能がついているのかによっても足場のウィンチは変わると覚えておいてください。
有線・無線が選べるのか?
足場のウィンチによって有線でないと作業ができないもの
無線でも使えるものもあります。両方が使えるウィンチになると
その分価格が高くなります。
ただ作業現場によってどちらになるかわからないときや、選択を増やしておきたいときは
無線・有線の両方タイプを選んでおいたほうが無難かもしれません。
有線・無線によっても使い勝手は違います。無線リモコンがついているものだと、作業中も便利です。
必要な引張力はどの程度か?
高所の作業になればなるほど、引張力は必要になります。
例えば15階にもなる高さでもらくらく荷揚げができると、作業効率も格段に高くなります。
巻き上げ速度に時間がかかっていれば作業に滞りが出ますし
荷重範囲が少ないと運べる荷物も限られてしまいます。
できるだけウィンチによって上下したいと思っているのであれば
パワーがあるものを選んでおいて損はありません。
ハイパワーやハイスピードに特化したウィンチもあります。
安全性能にはどんなものがあるか?
足場のウィンチを決めるときに、安全性能の面にも気を付けなくてはいけません。
例えば、作業中に停電してしまったときや故障してしまったときに
どんな対応ができるのかも作業を安全に進めるために必要です。
手動による降下機能がついているもの、無線リモコンスイッチで
非常時の緊急停止機能がついているものもあります。
また作業中の過巻防止スリップ機能がついているものなども含め
安全性能の面でも考えるようにしてみてください。
ワイヤーの巻き込みスピード
足場のウィンチは、巻き込みスピードにも注視する必要があります。
高速なものは一見便利ですが、使い慣れていない人の場合は、危険性も伴います。
巻き込みなどが起きてしまったときの対応が追いつかなくなってしまうこともあるのです。
足場のウィンチのなかには、低速運転のものもあるので
地切りや荷物の取り込み時に落ち着いて作業ができるものもあります。
高速で巻き上げてほしいなどの希望がなければ、低速でも十分に使えます。
人間が持って高所に上がるよりも何倍も効率的に作業ができるのは変わりません。
まとめ
足場にとってのウィンチは、作業効率を高めてくれる便利な機械です。
足場に上ってしまうと、何度も上がったり下がったりする作業はリスクがありますし
危険性を伴うようになります。
この状態のままでは、いつどんなケガをするかもわかりません。
また足場のウィンチを使うことで作業効率が上がれば、結果として時間も短くなるなど
企業にとっても嬉しいのではないでしょうか。
職人さんが安全に作業をできるようになるための
初期投資としてもウィンチの導入を検討してみてもいいかもしれません。
ウィンチはとても便利な機能でもあり、作業効率があがるはずですよ。
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