足場の高さについて、具体的にどこからどこまでなのか迷っている人もいると思います。
足場を組み立てるときや、使用するときに足場の高さについての記述があるので
担当者にとっては、必ず押さえておかなくてはいけない部分でもあると思います。
足場の高さは具体的にどこからどこまでになるのでしょうか。
足場の高さはどこからどこまでなの?
建設や足場工事など足場は必要不可欠なものです。
日本のみならず世界でもこの考え方は変わりません。
でも国によっても建築に使う部材にも違いがあり、足場にも考え方の違いがあります。
例えば、足場は銅製のものが多いと思いますが
国によっては竹製のものを使っているものもあります。
足場には世界によっても多少の違いが存在します。
なかでも足場について、安全に作業を行うためにも高さについて
熟知しておかなくてはいけません。
足場は建設にとって必要なものでも、正しい作り方をしていないと話になりません。
足場の高さについては、法令で定められている部分があります。
そのため、守って作成しないと、安全な足場とはいえなくなってしまいます。
足場の高さはどこからどこまでなのかというと、人間の身長のように外見から
見たときに判断できるものではありません。
実際には足場の高さは「構造上の高さ」になり地盤面から構造上で
必要な部分までの高さを現したものになります。
基底部から重要な部分までの高さになるので、外見上でわかるものではありません。
ただ、法令で定められた高さの基準があるとしても、その解釈にはそれぞれの違いもあり
一律なものとはいえません。もしどうしたらいいのか迷ったときは
労働基準監督署などに相談するなど、専門家に相談するようにしてください。
厚生労働省が定めている足場の定義
厚生労働省が定めている足場の定義についても決められています。
例えば作業床が足場の最上階に設置されていないときは
基底部からの高さを決める基準があります。
枠組み足場では、最上階の建枠の上端までの高さであること
単管足場の支柱式の足場の場合は、最上層の水平材までの高さなどの明確な基準を設けています。
作業床を布として考えるのが一般的になり、足場の種類によっても考え方に違いがあります。
- 枠組足場は、布と建枠で構造材を作るものになっています。建枠をつけているときは、上端までが足場の高さとしてカウントするようになります。
- 支柱式足場も、作業床から転落防止の手すりなどをつけている場合は、これらも布としてカウントされます。
- その反対にくさび式の足場の場合は、手すりを兼用するときに足場の基本構造になるため、墜落の危険性がないと判断できるときでも、取り外してはいけないと決められています。
布は間隔を2m以下とするなどの条件もあります。
足場の種類によっても布の考え方が違うので、あくまでも一律ではありません。
足場によって条件などが異なることを、認識しておくことも必要になります。
足場の高さについてどこからどこまでと聞かれたら
最上階にある構造材のまでの高さであると認識しておけば間違いはありません。
足場として必要な高さは作業内容によって変わる
足場といっても小さなものもあれば、とにかく大きく高さがあるものも存在します。
現場のスケールや規模によっても足場に必要な高さは変わってきます。
基本的には足場の高さで45mを超えてはいけないとしています。
これだけの高さがあると、足場の重さだけでも3200kgを超えるものになり危険です。
安全性を考えると45mにおさめておくように決められています。
もし45mを超える場合は、壁つなぎや布板、作業荷重、補強方法などを十分に検討したうえで
荷重計算に基づき、許容範囲といえるなかで作業を行わなくてはいけません。
計算を間違えると強度が落ちる原因にもなりかねません。
例えば、栃木県の川俣ダムでは、高さ90mにもなる足場が建設され話題になりました。
これだけの高い場所で作業をするのは簡単なことではありません。
人間が足場を使い安全に作業するためにも、高さなどの基本的な知識や技術についても
知っておかなくてはいけないのです。
これだけの規模の足場はなかなか見られないので、観光スポットとしても人気があります。
足場の高さについては、作業内容によって大きく変わることも覚えておいてください。
まとめ
足場の高さを知ることで、足場の安全性を高めることになります。
見た目の外観だけでは足場の高さはわかりません。
最上階にある構造材までの高さが本来の足場になりますが
基底部から布までの基準の考え方などの違いもあります。
足場の種類によってもこの基準が異なるので
しっかりと計算し熟知したうえで行う必要も出てきます。
足場の高さについては、作業内容によっても異なりますし
熟練した知識や技術なども必要になる、とてもむずかしい作業であると覚えておきましょう。
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