足場の組立時に、すべてを人力で行うのは限界があるため
さまざまな作業車などがつかわれることがあります。
なかでもよく見かけるのが、重い荷物も軽々持ち上げてしまう
クレーンではないでしょうか。足場でクレーンがどんな役割をしているのか
また使い方なども含め、解説していきたいと思います。
足場のクレーン車とは
足場のなかでも高所で作業を必要とする場合
クレーン車を使うことが多くなります。
足場の組み立てでつかわれるものは、「移動式」のものになります。
さまざまな種類がありますが、なかでも最も一般的なのはトラッククレーンになり
小型で小回りがしやすい大きさなのもあり建設現場でよく使われています。
規模の小さな工事でも活躍しますし
重い足場材を軽々持ち上げてくれる、力強い味方です。
ただし、クレーンの操作はとても難しく
有資格者でないとしてはいけない決まりがあります。
(1トン未満は特別教育修了者、1トンから5トン未満は技能講習修了者
5トン以上は免許取得者などの細かなルールがあります)
クレーン車を使った事故は珍しいことではなく
急な旋回のときや地盤が安定しない軟弱なときなど
転倒する事故も起きています。
クレーン車が転倒すれば大きな事故になるのは
目に見えているのではないでしょうか。
クレーン車を操作するときも、年次点検はもちろん
作業開始前に点検を行い、問題なく使用できるかどうかを確認します。
この点検ができていないと
異変に気付けないままクレーン車を使うことになってしまいます。
足場のクレーンというと組立時に使うものだと思う人も多いと思います。
近頃は足場の解体でもクレーンを使う建設現場も増えつつあります。
特にクレーン作業をBIMモデル上でシュミレーションするものもあり
クレーン車の可能性はどんどん広がりを見せています。
解体作業の効率化になりますし
人員を削減しつつ時間を活用できる方法としてもクレーンはおすすめです。
クレーン車は購入、レンタルのどちらがいいの?
足場の組み立てでもクレーン車を必要としない規模の狭いものから
クレーン車がないととてもじゃないけど組み立てできない
足場なども存在します。
もともと規模が大きな足場をメインにしている業者は
クレーン車を所有しているのではないでしょうか。
クレーン車といってもメーカーによって大きさも規模にも違いがあります。
例えば、人気のあるメーカーのKATOでは、後輪が独立した作りになっています。
そのため、狭い範囲でも使いやすい小回りのきく機能性が特徴でもあります。
その反面、両手と両足で作業を行うので高い技術を必要とすることも。
メーカーによる違いが大きいため、最初から購入するのではなく
レンタルで利用してみてから、使う頻度が増えてきたら購入でも十分だと思います。
実際に日本の建設現場では、約6割がクレーン車をレンタルしていると言われています。
保管する場所も必要ありませんし、無駄がないのは大きなメリットだと思います。
レンタルの場合は、メンテナンスなども必要ありません。
そもそものメンテナンスがしっかりとできていないと
クレーン車は危険性を高めてしまうので、気をつけてくださいね。
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